未経験エンジニア1年目で年収交渉する具体的な進め方|「最低◯万」を伝えて提示額から20万アップした話

📌 結論(30秒で読める)

未経験エンジニア1年目の年収交渉は、評価面談で「最低◯◯万」と数字を伝えるだけで提示額から20万円上がりうる領域。1年目の伸び幅が2年目以降の起点を決めます(厚労省「賃金構造基本統計調査」)。私のチームでも希望を言語化したのは2〜3割。沈黙する8割と差をつけるなら、1年目こそ動くタイミングです。

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によれば、情報処理・通信技術者の年代別平均賃金は経験年数とともに段階的に上がっていく構造で、未経験で入った1年目から2〜3年目の伸び幅がもっとも大きい職種のひとつです(mhlw.go.jp 2026年5月閲覧)。「未経験だから1年目は黙って働く」では、その伸び幅の半分を会社のさじ加減に預けることになります。

35年生きてきて、自分から年収交渉をしたのは入社1年目の評価面談が初めてでした。会社のトイレで内定の電話を受けて泣いた8ヶ月後、初めての評価面談で「最低◯◯万を伝えただけで提示額から20万円アップ」した経験を、できるだけ正直に書きます。営業からエンジニアに3ヶ月で転職して、入社1年で年収+150万・週4日リモートまで到達した過程の、いちばん効いた1回の交渉です。

「エンジニア 年収交渉 1年目」「未経験 エンジニア 給与交渉」と検索した方が知りたいのは、たぶん「どこまで強気に言っていいか」「黙っていたら損するのか」「何を準備すれば通るのか」の3点だと思います。当時の自分が一番欲しかった情報を書きます。

📚 このトピックの全体像は 30代未経験エンジニアが年収600万円に届く現実的なキャリアパス2選 でまとめています。


目次

なぜ「1年目こそ年収交渉」が効くのか

「1年目で年収交渉なんて、出る杭になるだけでは」と思っていた当時の私に、いま話しかけるならまずここを伝えます。

入社直後の提示額は「未経験プレミアム」で抑えられている

未経験で内定が出る年収レンジは、企業側が「リスク料」を引いた金額です。私の場合、内定時の提示は400万円台前半でしたが、入社後にチームメンバーの経験者の年収レンジを横目で見ると、同じ役割で500万円前後のラインが見えていました。

「未経験プレミアム」がついて100万円弱の差がついている状態が、1年目のスタート。ここから「未経験」のタグを外すのが、評価面談の役割です。

1年目の伸び幅が、2年目以降の起点になる

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の構造を見ても、20代後半から30代後半にかけての年収カーブは、最初の上昇幅が次の上昇幅を引き上げる「複利型」の構造になっています。1年目で+50万円積めるか、+150万円積めるかで、3年目・5年目の到達地点がまったく違うラインに乗ります。

「評価面談で黙っている人」が圧倒的多数

私のチームでも、1年目の評価面談で「現状の提示額に納得していない」と言葉にした人は、私を含めて2〜3割でした。8割の同期は「特に希望はないです」「お任せします」で終わらせます。逆に言えば、言葉にするだけで上位2〜3割に入れるのが1年目の年収交渉です。

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「最低◯◯万を伝える」交渉の核:私が当日言った言葉

ここが、検索してきた方が一番気になっているところだと思います。具体的に何を、どの順番で伝えたかを書きます。

結論ファースト:「最低この金額がほしい」と数字で出す

評価面談の冒頭、評価コメントの前に 「自分の希望年収のレンジ」を最初に数字で出す のが効きます。当時の私の言い方はこうでした。

「来期の年収について、できれば◯◯万円、最低でも△△万円までは届くと、長期で力を貸せると思っています」

「希望は◯◯万円、最低△△万円」の2段階で伝えるのが大事です。1点で言うと、会社側に「下げ余地」を読まれる。レンジで出すと、会社の予算上限から「最低ライン」を逆算してもらえる可能性が出ます。

数字の根拠:3つの材料を準備しておく

数字を口にする前に、聞かれた時に答えられる根拠を3つ用意していました。

  1. 市場ベンチマーク:同じ役割の経験者帯の年収レンジ(求人サイト・転職エージェントから集めた相場感)
  2. 自分の実績:1年で実装したPR数・本番リリースへの関わり・障害対応の経験
  3. 学習継続性:業務外で触っている技術・読んだ本・出した個人開発

3つとも、面談中に資料として広げる必要はありません。「聞かれたら30秒で答えられる」状態にしておくだけで、声の確信度が変わります。

「他社オファー」は出さない(が、選択肢は持っておく)

「他社からこの金額のオファーが出ている」型の交渉は、1年目では推奨しません。会社との信頼関係を1年で壊しに行くカードを切るには、向こうのカウンターを受け切る覚悟が要ります。

ただし、心理的な余裕の源泉として 「いま転職市場に出たら、自分にどのレンジのオファーが出るか」 を肌感覚で把握しておくのは効きます。1年目でも転職エージェント面談を1〜2社受けて、自分の市場価値レンジを聞いておくと、面談当日の声の落ち着き方が違います(実際に転職するかどうかは別の話)。

結果:提示額から20万円アップ

当日、上司から最初に提示された金額は、私の「最低ライン」より20万円低い数字でした。レンジを口にしてから10分ほどの会話で、最終提示は私の最低ラインまで届きました。

「最低ラインを口にしただけで、結果的に提示額から20万円アップ」した、というのが当時の体験です。劇的な交渉力ではなく、事前準備と最初の一言で勝負が決まるのが1年目の交渉の現実だと思います。

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年収交渉「前」に整えておく3つの準備

当日の言葉だけで結果が決まるわけではありません。面談の何週間も前から準備していたことを共有します。

1年間の「PRと障害対応の数」をメモしておく

評価面談で一番効くのは「数字で語れる実績」です。1年間でマージしたPR数・対応した障害件数・関わったリリース回数を、3ヶ月単位でメモしておく。私はSlackや社内チケットから日付ベースで掘り起こす形でリストにしていました。

「自分が会社にとって、何の人」かを1文で言えるようにする

「フロントエンドの何でも屋」「クライアント折衝もできる実装者」「障害対応の初動が早い人」——肩書きではなく、チームの中で自分が担っている役割の固有名詞 を1文にしておく。これが評価面談で「来期どう伸ばしてほしいか」の話にスライドする時、強烈に効きます。

評価面談の「議事録の取り方」を決めておく

評価面談で合意した内容は、その場で議事録に残せるとベスト。私は面談後すぐにSlackで上司に「本日の合意内容のメモ」を1分で送って、上司の確認スタンプをもらう形でログを残しました。半年後の中間レビュー・期末の最終評価で、この議事録が「言った言わない」を防いでくれます。


「交渉しない方がいい」3つのケース

逆に、1年目で年収交渉を控えるべき状況もあります。客観的に書きます。

まだ本番リリースに関わっていない

1年経っても本番リリースに関われていない場合、評価軸が「学習意欲」「素直さ」「勤怠」のような定性的な指標に寄ります。この状態で数字の交渉に入ると、会社側に「実績を語れない」と評価されるリスクがあります。半年〜1年遅らせて、まず本番リリースへの貢献を1〜2件作るのが先です。

上司との関係性が信頼ベースで成立していない

評価面談は、上司との1対1の関係性の上に成立します。日々のレビューやSlackのやり取りで信頼貯金がマイナスになっている場合、面談当日の数字交渉だけで挽回することはほぼ不可能。日々の関係構築が先です。

会社全体の業績が悪化している

会社全体が赤字・人員削減・採用凍結の局面では、個人の数字交渉が通る余地が狭まります。この局面で交渉に入るより、社外の市場価値を上げる準備(個人開発・OSS貢献・転職エージェント面談)に時間を投じる方が、トータルでリターンが大きいです。


評価面談で「使ってよかった」転職エージェント面談の使い分け

繰り返しますが、1年目で実際に転職する必要はありません。自分の市場価値を肌で知るため にエージェント面談を活用するのが、年収交渉の隠れた準備になります。

IT特化エージェントで「実勢年収レンジ」を聞く

未経験〜2年目のレンジ感は、IT特化エージェントの担当者が一番現場感覚を持っています。1年目の経歴で出せるオファー帯のリアルを30分で教えてもらえる場として、レバテックキャリア・マイナビIT AGENT・Geekly などのIT特化エージェントを「市場価値リサーチ」として利用するのが手堅いです。

総合エージェントで「業界横断の相場感」を確認

IT業界の中の相場だけでなく、営業職・コンサル職などの 業界横断の同年代の年収カーブ も知っておくと、自分のキャリアの相対値が見えます。「IT業界内の平均」ではなく「全業界の中での位置」を把握するのが、交渉の腹の据わり方を変えます。

スクール紐づきの転職支援は「卒業後の動き方」用に温存

未経験エンジニアの場合、TechGo・テックキャンプなどのスクール紐づき転職支援は、卒業直後の最初のオファー獲得には強い武器ですが、1年経過後はIT特化エージェントの方が伸び代が大きいと感じます。

※ 案件の詳細は各社の公式サイトでご確認ください。応募条件・年収レンジは変動します。


まとめ:1年目の20万円が、3年後の100万円になる

未経験で入社した1年目の評価面談で、私が学んだ一番のことは「言葉にしないと、提示額がそのまま通る」というシンプルな事実でした。

  • 最低ラインを数字で伝える
  • 根拠を3つ準備しておく
  • 1年間のPRと障害対応をメモしておく
  • 議事録で合意内容を残す
  • 市場価値を社外でも確認しておく

これだけで、1年目の評価面談は「会社のさじ加減」から「自分の交渉ステージ」に変わります。会社のトイレで内定の電話を受けて泣いた8ヶ月後の私が、それでも提示額から20万円積み上げられたのは、特別な交渉力があったからではなく、最初の一言を口にする勇気 を出せたからだけだったと、今でも思っています。

本記事は、私(なかた)が30代未経験で営業からエンジニアに転職し、入社1年で年収+150万・週4日リモートに到達した経験と、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(mhlw.go.jp 2026年5月閲覧)・厚生労働省 職業情報提供サイト job tag(shigoto.mhlw.go.jp 2026年5月閲覧)・情報処理推進機構「DX白書」(ipa.go.jp 2026年5月閲覧)の3点を突き合わせた整理です。


【ご注意】

本記事は、私(なかた)の自分自身の転職経験と、厚生労働省 賃金構造基本統計調査・職業情報提供サイト・情報処理推進機構の公開情報を突き合わせた整理です。

年収交渉の戦術・労働契約上の判断は、必ず勤務先の人事規程・労働組合・各社の規定をご確認のうえ、必要に応じて社労士・労働相談窓口にご相談ください。

数字レンジ・市場相場は地域・業界・会社規模で変動します。最新情報は各転職エージェント・公的統計の公開データでご確認ください。


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よくある質問(FAQ)

Q1. 30代未経験でも本当にITエンジニアに転職できますか?

A. 可能です。私は文系・元営業・手取り18万から3ヶ月60万円のスクール経由で2社内定に到達しました。応募15社/書類8通過/面接5/内定2の現実値で、35歳以下なら「なぜ今ITか」を語れることが境界線になります。

Q2. プログラミングスクール60万円は元が取れますか?

A. 入社1年で年収+150万円を達成し、3ヶ月60万円は7〜8ヶ月で回収しました。経産省リスキリング給付金(最大56万円)の対象スクールを選べば実質負担はさらに下がります。詳細は経産省 人材育成施策の公式ページを参照してください。

Q3. 未経験で学ぶべき言語は?

A. Web系受託を目指すなら JavaScript(HTML/CSS)→ Ruby on Rails か PHP(Laravel)の順が現実的です。経産省「IT人材白書」でも需要シェア的にWeb系言語の求人数が安定しています。最初の1〜2ヶ月は「言語」より「環境構築」と「Git」の壁を越えるのが鍵です。

Q4. 転職活動は何ヶ月くらいかかりますか?

A. 未経験は3〜6ヶ月が現実値です。私は応募開始から内定まで2ヶ月半でしたが、書類で7社落ちる前提のメンタル設計が大事。厚労省 job tag や賃金構造基本統計でジョブ別年収中央値を見ながら期待値を調整してください。

Q5. エージェントは何社使うべきですか?

A. 2社が基準です。1社は大手総合型(リクルートエージェント等)、もう1社はIT特化型(レバテックキャリア・TechGo等)の組み合わせ。多すぎるとスケジュール管理で詰むので、面接管理が破綻しないラインで運用してください。

Q6. 転職に有利な時期はいつですか?

A. 求人が増える3月・9月(年度末・中間決算期)が一般的に転職活動のベストシーズンです。ただし自分のスキルアップ・タイミングを最優先し、準備が整ったら時期を選ばず動くことも重要です。

Q7. 第二新卒(卒業後3年以内)の転職は不利ですか?

A. 不利ではありません。企業は第二新卒に「ポテンシャル」「素直さ」「新しい環境への適応力」を期待しています。厚生労働省の「若年者雇用実態調査」でも第二新卒採用に積極的な企業が増加傾向にあります。

Q8. 転職エージェントは無料で使えますか?

A. はい、求職者側は完全無料です。エージェントは転職先企業から紹介料(採用後年収の30〜35%程度)を受け取るビジネスモデルです。リクルートエージェント・doda・マイナビエージェントが大手3社です。

Q9. 書類選考の通過率を上げるにはどうすればいいですか?

A. ①求人票のキーワードを職務経歴書に入れる ②実績を数値で表現する(売上○%向上等) ③応募職種に合った実績を優先して記載する——の3点が通過率向上の基本です。

Q10. 30代・40代での転職は年収が下がりますか?

A. 必ずしもそうではありません。専門スキル・マネジメント経験がある場合は年収アップの転職も可能です。ただしチャレンジ転職(未経験業界)では一時的な年収低下を覚悟した上での長期戦略が必要です。

転職は単なる「職場の移動」でなく、キャリアの意図的な設計です。厚生労働省の「労働経済白書」では、転職経験者の7〜8割が転職後のキャリアに肯定的な評価をしています。自分の価値観と市場のニーズを照合した戦略的な転職が、長期的なキャリア満足につながります。

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この記事を書いた人

Nakata|転職辞典 管理人

文系私大卒・元営業職。スキルなし・手取り18万の状態からプログラミングスクールで学習し、3ヶ月で未経験Webエンジニア転職に成功。年収150万UP・週4リモート勤務を実現。このサイトでは、実体験をもとにしたIT転職情報を発信しています。

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