この記事でわかること
- 転職エージェントは2社並行が現実線になる理由(1社では母数が偏り、3社以上は予定が破綻する)
- 2社並行で実際に変わった3つの違い(求人母数・年収交渉・書類添削)を応募15社の実データで
- 重複応募・進捗共有・メイン決めなど、並行運用でつまずかない回し方
- IT転職でのメイン1+サブ1の組み方と、条件別のおすすめパターン
公的情報源: 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(参照)
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結論を先に書きます
転職エージェントは2社並行が現実線です。1社だけでは求人の母数が偏り、3社以上では進捗共有の手間で予定が破綻します。
実際の活動でも、2社並行で動いて応募15社・書類通過8社・面接5社・内定2社まで届きました。鍵はスカウト型と紹介型の使い分けです。
- 2社並行の効果は感情論ではなく、求人母数と交渉力の構造で説明できる
- 1社だけだと13社分の求人を見ていない計算になる(応募15社中、両社が重なったのは2社のみ)
- 年収交渉では比較材料が手に入り、提示額+20万円を引き出せた
- 3社以上は進捗共有の手間が増え、応募スピードが落ちる。メイン1+サブ1で十分
「エージェントは1社に絞るべき」と「2社以上が有利」の意見は、ネット上で両方見かけます。判断を分けるのは立場の好みではなく、求人の母数と交渉力という構造です。ここを実データで整理していきます。
「1社に絞れ」と「2社並行」、根拠はどう違うか
まず両派の根拠を並べます。結論から言えば、30代未経験のように条件で求人を絞る局面では2社並行が有利です。
「1社に絞れ」派の根拠は、関係性とトラブル回避にあります。
- 担当者との関係が深くなる:希望条件を1人に正確に伝えられる
- 重複応募の事故を防げる:同じ求人に2経由で応募して企業を混乱させない
- 管理がシンプル:連絡窓口が1つで進捗を追いやすい
「2社並行」派の根拠は、母数とリスク分散にあります。
- 1社の求人は業界の一部:見られる母数が増える
- 担当者の当たり外れを分散できる:1人に依存しない
- 年収提示を比較できる:同じ求人でも提示額の幅が見える
選んだのは後者です。30代未経験という条件で求人を絞ると、1社の持つ案件だけでは母数が足りませんでした。
ただし最適解は職種・年齢・前職経験で変わります。経験豊富なハイクラス層なら1社の深い伴走が効く場面もあります。自分の条件で母数が足りるかが判断軸です。
2社並行で実際に変わった3つの違い
並行運用して「これは効いた」と感じたのは3つです。求人の母数・年収交渉・書類添削の順に見ていきます。
- 求人の重複が少なく、見られる母数が増えた
- 年収提示の差が見え、交渉の根拠になった
- 書類添削の角度が違い、通過率が変わった
違い1:求人の重複が少なく、母数が増えた
IT特化型2社で応募した15社のうち、両エージェントから紹介が重なったのは2社だけでした。残り13社は、片方の経由でしか出てこなかった求人です。
つまり1社だけだと、13社分の求人を見ていない計算になります。30代未経験の母数では、この差は大きく効きます。
1社の求人は業界全体の一部にすぎない。この前提に立つと、母数を増やす並行運用の価値が見えてきます。
違い2:年収提示の差が見え、交渉の根拠になった
似た条件の求人で、1社目は年収400万円台前半、2社目は450万円という差が出たことがありました。これは評価の差ではなく、エージェント側の交渉力と企業との関係性の差だったと、後から教わりました。
「最低でも◯◯万円」を伝える交渉で、提示額から20万円アップを引き出せたのも、2社並行で比較材料を持っていたからです。1社だけだと「これが妥当か」を判断する基準がありません。
そもそも30代の情報処理・通信技術者の賃金は、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」を見ると、年代上昇とともに段階的に上がる構造が継続して示されています。
公的統計の中央値と、エージェントが出す具体額の両方を突き合わせると、交渉の根拠が一段固くなる。これが実感です。
違い3:書類添削の角度が違い、通過率が変わった
同じ職務経歴書を2社に見せると、添削の指摘ポイントが違いました。
| エージェント | 添削の指摘 |
|---|---|
| 1社目 | 営業実績の数字を3つに絞った方がいい |
| 2社目 | 志望動機の冒頭を、企業視点に書き直した方がいい |
両方を取り入れて書き直したら、書類通過率が変わりました。1社だけだと、その担当者の添削スタイルに偏ります。複数の角度で削るほど、書類は強くなるわけです。
母数を確保しつつ年収も比較したいなら、まずIT特化型を1社、無料カウンセリングから動かしてみるのが近道です。
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2社並行で気をつけた3つのこと
並行運用にもデメリットはあります。実際につまずかないよう気をつけたのは、重複応募・進捗共有・メイン決めの3点です。
- 同じ求人に重複応募しない
- 進捗を両エージェントに共有する
- どちらを「メイン」にするか決めておく
注意1:同じ求人に重複応募しない
両エージェントから同じ求人を紹介されたら、片方を断ります。これをやらないと、企業側に「2社経由で来ている」と分かって印象が悪くなります(採用システム側で重複検知されます)。
実際の活動でも、両社から重なった2社は片方を断りました。「Aエージェント経由でこの求人を見ています」とBエージェントに伝えるだけで、Bエージェント側は了承してくれます。手間はほとんどかかりません。
注意2:進捗を両エージェントに共有する
「現在◯社応募中、△社書類通過、□社面接予定」を、両エージェントとの面談で共有していました。これをやらないと、両社が「自分のところで内定を取りに来ている」前提で動いてしまいます。
進捗共有は負担ではありません。むしろ「他社では何件出ていますか」と聞かれることが多いので、答える流れで自然に共有できます。
注意3:どちらを「メイン」にするか決めておく
複数の内定が出た場合、最終的に入社する求人を紹介してくれたエージェントが「メイン」になります。これは事前に意識しておくと、内定受諾後の調整がスムーズです。
最終的に受諾した1社は、年収交渉に最後まで動いてくれたエージェント経由でした。もう1社には辞退連絡と感謝を伝えて締めます。後味よく終わらせるのも、並行運用の作法です。
IT転職での2社の組み方(メイン1+サブ1)
参考までに、IT転職で組んだ2社の使い分けを整理します。基本は「メイン1+サブ1」の構成です。
- メイン(条件交渉重視):レバテックキャリアのような、IT特化で求人数と交渉力のバランスがいいエージェント
- サブ(求人母数重視):TechGoのような、未経験〜経験浅め向けに丁寧に面談してくれるエージェント
これは前職(営業3年・文系・30代未経験)の条件で組んだ組み合わせです。職種・年齢が違えば、別の組み合わせが効きます。
| あなたの状況 | 主軸に置きたいエージェント |
|---|---|
| 経験あり×ハイクラス志向 | Geeklyのようなハイクラス特化型 |
| 20代未経験 | マイナビIT AGENTのような大手総合系 |
| 30代未経験(営業など異職種から) | IT特化型+未経験向けの2社並行 |
組み合わせは「メイン1+サブ1」の2社で十分です。3社以上にすると進捗共有の手間が増え、応募スピードが落ちます。
※ ここで挙げているエージェント名は登録案件の例です。最新の対象年齢・対応エリア・案件条件は各サービスの公式ページで必ず確認してください。
「エージェントに失礼じゃないか」は気にしなくていい
最後に、最初に持っていた誤解を1つ。「2社並行はエージェントに失礼ではないか」という不安です。
結論は気にしなくていいです。エージェント側は、複数社の併用を前提に動いています。むしろ「他社では何件出ていますか」「他社からの提示額はどうですか」と聞かれるのが普通でした。
理由はエージェント側の事情にあります。エージェントは内定が決まったときに企業から成功報酬を受け取るため、内定を取れる確率の高い候補者と組みたいわけです。複数併用は「それだけ真剣に動いている候補者」というシグナルになります。
遠慮するより、堂々と「他社も使っています」と伝えた方が、関係はむしろ健全になります。
よくある質問
転職エージェントの並行利用について、よく聞かれる質問を整理します。
Q1:転職エージェントは何社使うのが正解ですか?
2社が基準です。1社では求人の母数が偏り、3社以上は進捗共有とスケジュール管理の手間で予定が破綻しやすくなります。
おすすめは「メイン1+サブ1」。たとえばIT特化型を主軸に、未経験向けや母数の多い総合系をサブに置く組み合わせが現実的です。
Q2:同じ求人を2社から紹介されたらどうすればいいですか?
片方を断ってください。同じ求人に2経由で応募すると、採用システム側で重複検知され、企業の印象が悪くなります。
「他社経由でこの求人を見ています」と伝えるだけで、もう一方のエージェントは了承してくれます。トラブルにはなりません。
Q3:複数のエージェントを使っていることは、担当者に伝えるべきですか?
伝えた方が有利です。エージェント側は併用を前提に動いており、隠すメリットはありません。
進捗を共有すると「他社の提示額」を材料に年収交渉を進めてもらいやすくなります。真剣に動いている候補者というシグナルにもなります。
Q4:2社並行は本当に内定率に効きますか?
求人の母数・年収交渉・書類添削の3点で効きます。実際の活動では、応募15社中13社が片方の経由でしか出てこない求人でした。
1社だけだと13社分の選択肢を見ていない計算になります。書類添削も2社で角度が変わり、通過率の改善につながりました。
Q5:未経験から30代でITエンジニアに転職できますか?
可能です。応募15社・書類8通過・面接5・内定2の現実値で、35歳以下なら「なぜ今ITか」を語れることが境界線になります。
未経験IT転職の現実的な着地点は年収300〜400万円帯ですが、複数エージェント並行で母数を確保し、交渉材料を持てば、提示額の上振れも狙えます。
まとめ|2社並行の効果は「母数・交渉力・添削の角度」
転職エージェント2社並行の効果を、最後に整理します。
- 2社並行は求人の母数が増える(1社だけだと13社分の求人を見ていなかった)
- 年収交渉の比較材料が手に入る(提示額+20万円を引き出せた)
- 書類添削の角度が変わり、通過率が上がる
- 3社以上は手間で破綻する。メイン1+サブ1で十分
- 重複応募を避け、進捗を共有し、メインを決めておくのが回し方の基本
迷っているなら、まずIT特化型エージェント1社に登録して、1〜2回の面談で物足りなければ2社目を追加する——この順番で十分です。最初から3社並べる必要はありません。
母数を確保して交渉材料も持ちたいなら、まず1社目の無料カウンセリングから。合わなければ辞めても費用はかかりません。
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