📌 結論(30秒で読める)
転職エージェントは2社並行が現実線です。1社だけでは求人母数が偏り、3社以上は予定が破綻します。私はこの構成で応募15社/書類通過8社/面接5社/内定2社まで到達。スカウト型と紹介型の使い分けが鍵。厚労省「労働経済の分析」でも転職活動の長期化傾向が継続的に指摘されています。
「エージェントは1社に絞った方がいい」と「2社以上並行した方がいい」の両方の意見をネットで見かける。私自身は2社並行で動いて、応募15社・書類通過8社・面接5社・内定2社まで持っていけた。
ただ、2社並行の効果は「エージェント側に失礼」みたいな感情論ではなく、求人の母数と交渉力の構造で説明できる。この記事では、私が2社並行を選んで実際に経験した違いを、そのまま書く。
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📚 このトピックの全体像は 30代未経験からITエンジニアに転職して分かった、現実と「無理ではない」の境界線 でまとめています。
「1社に絞れ」と「2社並行」の根拠
それぞれの主張の根拠を整理する。
「1社に絞れ」派の根拠:
- 担当エージェントとの関係性が深くなる
- 同じ求人に重複応募して企業側を混乱させない
- 自分の希望条件を1人に正確に伝えられる
「2社並行」派の根拠:
- 1社が持っている求人は業界全体の一部に過ぎない
- 担当者の当たり外れリスクを分散できる
- 同じ求人を別エージェント経由で比較できる(年収提示の幅が見える)
私の判断は後者だった。理由は、30代未経験という条件で求人を絞ると、1社の持つ案件だけでは母数が足りなかったから。これは私のケースで、職種・年齢・前職経験によって最適は変わると思う。
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2社並行で実際に起きた3つの違い
私が並行運用して、「これは効いた」と感じたのは3つだ。
① 求人の重複が少なかった
ITエージェント2社(IT特化型)で応募15社のうち、両エージェントから紹介された求人は2社だけだった。残り13社は、片方のエージェント経由でしか出てこなかった求人だ。
つまり、1社だけだと13社分の求人を見ていない計算になる。30代未経験の母数では、これは大きい。
② 年収提示の差が見えた
似た条件の求人で、1社目から年収400万円台前半、2社目から年収450万円という差が出たことがあった。これは私の評価のせいではなく、エージェント側の交渉力と、企業側との関係性の差だった、と後から教えてもらった。
「最低でも◯◯万円」を伝える年収交渉で、提示額から20万円アップを獲得できたのも、2社並行で比較材料を持っていたからだ。1社だけだと「これが妥当か」を判断する基準がない。
そもそも30代の情報処理・通信技術者の賃金は、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」を見ると、年代上昇とともに段階的に上がる構造が継続して示されている(最新公表分・2026年5月閲覧)。「自分の経歴で妥当な年収レンジ」を見るためにも、公的統計の中央値と、エージェントが提示する具体額の両方を突き合わせると、交渉の根拠が一段固くなる、というのが実感だ。
③ 書類添削の角度が違った
同じ職務経歴書を2社に見せると、添削の指摘ポイントが違う。
- 1社目:「営業実績の数字を3つに絞った方がいい」
- 2社目:「志望動機の冒頭を、企業視点に書き直した方がいい」
両方取り入れて書き直したら、書類通過率が変わった。これも1社だけだと、その担当者の添削スタイルに偏る。
2社並行で気をつけた3つのこと
並行運用にもデメリットはある。私が気をつけたのは3つ。
① 同じ求人に重複応募しない
両エージェントから同じ求人を紹介された場合、片方を断る。これをやらないと、企業側に「2社経由で来てる」と分かって印象が悪い(採用システム側で重複検知される)。
私の場合、両エージェントから紹介された2社は、片方を断った。「Aエージェント経由でこの求人を見ています」とBエージェントに伝えるだけで、Bエージェント側は了承してくれた。
② 進捗を両エージェントに共有する
「現在◯社応募中、△社書類通過、□社面接予定」を、両エージェントとの面談で共有していた。これをやらないと、両エージェントが「自分のところで内定を取りに来ている」前提で動いてしまう。
進捗共有は手間ではない。むしろ「他社では何件出ていますか」と聞かれることが多いので、答える流れで自然に共有できる。
③ どちらのエージェントを「メイン」にするか決めておく
複数の内定が出た場合、最終的に入社する求人を紹介してくれたエージェントが「メイン」になる。これは事前に意識しておくと、内定受諾後の調整がスムーズだ。
私の場合、最終的に内定を受諾した1社は、年収交渉に最後まで動いてくれたエージェント経由だった。もう1社のエージェントには、辞退連絡と感謝を伝えて締めた。
IT転職で私が使った2社の使い分け
私が使った2社の使い分けを、参考までに書く。
- メイン(条件交渉重視): のような、IT特化で求人数と交渉力のバランスがいいエージェント
- サブ(求人母数重視): のような、未経験〜経験浅め向けに丁寧に面談してくれるエージェント
これは私の前職(営業3年・文系・30代未経験)の条件で組んだ組合せだ。職種・年齢が違えば、別の組合せの方がいい。たとえば、
- 経験あり×ハイクラス志向 → のようなハイクラス特化型を主軸
- 20代未経験 → のような大手総合系を主軸
組合せは「メイン1+サブ1」の2社で十分だ、と私は思っている。3社以上にすると進捗共有の手間が増えて、応募スピードが落ちる。
※ ここで挙げているエージェント名は私が使ったASP登録案件の例です。最新の案件条件・対象年齢・対応エリアは各サービスの公式ページで必ず確認してください。
「エージェントに失礼じゃないか」は気にしなくていい
最後に、私が最初に持っていた誤解を書く。「2社並行はエージェントに失礼じゃないか」と私は最初思っていた。
違った。エージェント側は前提として複数社併用される前提で動いている。むしろ、「他社では何件出ていますか」「他社からの提示額はどうですか」と聞かれるのが普通だった。
これは「エージェント側にも事情がある」からだ。エージェントは内定が決まったときに企業側から成功報酬を受け取るので、内定を取れる確率の高い候補者と組みたい。複数併用しているということは、それだけ真剣に動いている候補者、というシグナルになる。
「失礼かも」と思って遠慮するより、堂々と「他社も使っています」と伝えた方が、エージェントとの関係も健全になる、と私は転職活動を通じて感じた。
まとめ|2社並行の効果は「母数・交渉力・添削の角度」
エージェント2社並行の効果は、要するに3点。
- 求人の母数が増える(私の場合、1社だけだと13社分の求人を見ていなかった)
- 年収交渉の比較材料が手に入る(提示額20万円アップを獲得できた)
- 書類添削の角度が変わる(書類通過率が変わる)
迷っているなら、まずはIT特化エージェント1社目に登録して、1〜2回の面談で物足りなければ2社目を追加する、くらいの順番でいい。私もそうやって増やした。
【補足・参照情報源】
本記事は、私(Nakata)のエージェント2社並行による30代未経験IT転職の経験(応募15社・書類通過8社・面接5社・内定2社/年収交渉で提示額+20万円/入社1年で年収+150万
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よくある質問(FAQ)
Q1. 30代未経験でも本当にITエンジニアに転職できますか?
A. 可能です。私は文系・元営業・手取り18万から3ヶ月60万円のスクール経由で2社内定に到達しました。応募15社/書類8通過/面接5/内定2の現実値で、35歳以下なら「なぜ今ITか」を語れることが境界線になります。
Q2. プログラミングスクール60万円は元が取れますか?
A. 入社1年で年収+150万円を達成し、3ヶ月60万円は7〜8ヶ月で回収しました。経産省リスキリング給付金(最大56万円)の対象スクールを選べば実質負担はさらに下がります。詳細は経産省 人材育成施策の公式ページを参照してください。
Q3. 未経験で学ぶべき言語は?
A. Web系受託を目指すなら JavaScript(HTML/CSS)→ Ruby on Rails か PHP(Laravel)の順が現実的です。経産省「IT人材白書」でも需要シェア的にWeb系言語の求人数が安定しています。最初の1〜2ヶ月は「言語」より「環境構築」と「Git」の壁を越えるのが鍵です。
Q4. 転職活動は何ヶ月くらいかかりますか?
A. 未経験は3〜6ヶ月が現実値です。私は応募開始から内定まで2ヶ月半でしたが、書類で7社落ちる前提のメンタル設計が大事。厚労省 job tag や賃金構造基本統計でジョブ別年収中央値を見ながら期待値を調整してください。
Q5. エージェントは何社使うべきですか?
A. 2社が基準です。1社は大手総合型(リクルートエージェント等)、もう1社はIT特化型(レバテックキャリア・TechGo等)の組み合わせ。多すぎるとスケジュール管理で詰むので、面接管理が破綻しないラインで運用してください。
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よくある質問
Q: 転職に有利な時期はいつですか?
A: 求人が増える3月・9月(年度末・中間決算期)が一般的に転職活動のベストシーズンです。ただし自分のスキルアップ・タイミングを最優先し、準備が整ったら時期を選ばず動くことも重要です。
Q: 第二新卒(卒業後3年以内)の転職は不利ですか?
A: 不利ではありません。企業は第二新卒に「ポテンシャル」「素直さ」「新しい環境への適応力」を期待しています。厚生労働省の「若年者雇用実態調査」でも第二新卒採用に積極的な企業が増加傾向にあります。
Q: 転職エージェントは無料で使えますか?
A: はい、求職者側は完全無料です。エージェントは転職先企業から紹介料(採用後年収の30〜35%程度)を受け取るビジネスモデルです。リクルートエージェント・doda・マイナビエージェントが大手3社です。
Q: 書類選考の通過率を上げるにはどうすればいいですか?
A: ①求人票のキーワードを職務経歴書に入れる ②実績を数値で表現する(売上○%向上等) ③応募職種に合った実績を優先して記載する——の3点が通過率向上の基本です。
Q: 30代・40代での転職は年収が下がりますか?
A: 必ずしもそうではありません。専門スキル・マネジメント経験がある場合は年収アップの転職も可能です。ただしチャレンジ転職(未経験業界)では一時的な年収低下を覚悟した上での長期戦略が必要です。
転職は単なる「職場の移動」でなく、キャリアの意図的な設計です。厚生労働省の「労働経済白書」では、転職経験者の7〜8割が転職後のキャリアに肯定的な評価をしています。自分の価値観と市場のニーズを照合した戦略的な転職が、長期的なキャリア満足につながります。
転職は単なる「職場の移動」でなく、キャリアの意図的な設計です。厚生労働省の「労働経済白書」では、転職経験者の7〜8割が転職後のキャリアに肯定的な評価をしています。自分の価値観と市場のニーズを照合した戦略的な転職が、長期的なキャリア満足につながります。
転職は単なる「職場の移動」でなく、キャリアの意図的な設計です。厚生労働省の「労働経済白書」では、転職経験者の7〜8割が転職後のキャリアに肯定的な評価をしています。自分の価値観と市場のニーズを照合した戦略的な転職が、長期的なキャリア満足につながります。

