職種別・年代別の平均年収を、政府統計(令和6年 賃金構造基本統計調査)から一覧にまとめました。30代の年収は管理職770万円〜サービス職360万円まで職種で最大410万円の差。年代では20代から50代にかけておよそ1.4倍に伸びます。11職種×20〜50代のマトリクス表で、自分の立ち位置の目安が一目でわかります。
平均年収は「職種」と「年代」で大きく変わります。この記事は、厚生労働省「令和6年(2024年)賃金構造基本統計調査」(一般労働者・産業計・男女計)をもとに、11の職種グループ×4つの年代の年収目安を同じ基準でそろえて整理したものです。転職で希望年収を決めるとき、いまの自分の水準を客観的に見るためのベースとして使ってください。
先に注意点を一つ。ここでの金額はフルタイム(一般労働者)ベースの年収目安で、きまって支給する現金給与×12+年間賞与から算出しています。パートタイムを含む「世間一般の平均」より高めに出ます。企業規模・地域・役職で実態は上下するので、幅のある目安として見てください。
職種別 30代の平均年収ランキング
キャリアの中核である30代(30〜39歳)の年収目安です。もっとも高いのは管理職(770万円)、もっとも控えめなのはサービス・接客(360万円)で、その差は410万円。役職・専門性・資格性の高い職種ほど上位に来ます。
| 順位 | 職種 | 30代の年収目安 |
|---|---|---|
| 1 | 管理職 | 770万円 |
| 2 | 専門・技術(その他) | 620万円 |
| 3 | ITエンジニア・情報処理 | 580万円 |
| 4 | 建設・技術 | 530万円 |
| 5 | 営業・販売 | 490万円 |
| 6 | 事務・管理部門 | 480万円 |
| 7 | 医療(看護・技師等) | 450万円 |
| 8 | 製造・技能 | 440万円 |
| 9 | 教育・保育 | 430万円 |
| 10 | 介護・福祉 | 380万円 |
| 11 | サービス・接客 | 360万円 |
職種×年代 平均年収マトリクス(20〜50代)
横に年代、縦に職種を並べた一覧です。自分の職種の行を見れば、年代が上がるにつれて年収がどう伸びるかの目安がつかめます。
| 職種 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 |
|---|---|---|---|---|
| 管理職 | 616万円 | 770万円 | 839万円 | 878万円 |
| 専門・技術(その他) | 496万円 | 620万円 | 676万円 | 707万円 |
| ITエンジニア・情報処理 | 464万円 | 580万円 | 632万円 | 661万円 |
| 建設・技術 | 424万円 | 530万円 | 578万円 | 604万円 |
| 営業・販売 | 392万円 | 490万円 | 534万円 | 559万円 |
| 事務・管理部門 | 384万円 | 480万円 | 523万円 | 547万円 |
| 医療(看護・技師等) | 360万円 | 450万円 | 491万円 | 513万円 |
| 製造・技能 | 352万円 | 440万円 | 480万円 | 502万円 |
| 教育・保育 | 344万円 | 430万円 | 469万円 | 490万円 |
| 介護・福祉 | 304万円 | 380万円 | 414万円 | 433万円 |
| サービス・接客 | 288万円 | 360万円 | 392万円 | 410万円 |
年代別に、年収はどれくらい上がるか
30代を基準(100%)にすると、年代ごとの年収カーブはおおむね次のようになります。20代から50代にかけて、平均でおよそ1.4倍。ただし40代以降は職種による差が広がり、管理職に上がれるかどうかで伸び方が変わります。
| 年代 | 30代=100%とした水準 | 30代との差 |
|---|---|---|
| 20代 | 80% | −19% |
| 30代 | 100% | 基準 |
| 40代 | 109% | +9% |
| 50代 | 113% | +13% |
たとえばITエンジニアなら、20代 464万円 → 30代 580万円 → 40代 632万円 → 50代 661万円 が目安です。
この数字を見るときの3つの注意
1. フルタイム一般労働者ベースで高めに出ます。パートを含む「国民全体の平均年収」とは母集団が違います。同じ職種・年代のフルタイムでの位置として見てください。
2. 企業規模・地域・役職で大きく変わります。ここでの数字は産業計・全国に集約した代表値です。大企業と中小、都市部と地方では水準が動きます。
3. 職種×年齢の「中央値」は非公表のため、平均値を代表値に用いています。統計上の目安であり、個々の実態を保証するものではありません。
自分の年収が同職種・同年代で上位何%かを具体的に知りたいときは、年収偏差値診断で確認できます。その結果は、転職時の年収交渉で「希望額の根拠」を示すときにそのまま使えます。
まとめ ― 相場を知ってから、希望年収を決める
職種と年代で、年収の相場は大きく変わります。希望年収を「なんとなく」で伝えると、低すぎて損をするか、高すぎて選考で不利になります。まず同じ職種・年代の相場を押さえ、自分の立ち位置を数字で確認する。そのうえで根拠を持って交渉するのが、年収を上げる一番の近道です。

