📌 結論(30秒で読める)
「受託は下請け/自社が偉い/SESはやめとけ」の極端論より、未経験30代が選べる現実は求人数SES>受託>自社・難易度はその逆。私は受託で入社1年+150万円・週4リモートに到達しました。応募順は「とっかかり」と「育ち方」で設計するのが現実的(厚労省「賃金構造基本統計調査」で業態別年収レンジを併読推奨)。
未経験で転職活動を始めると、必ず引っかかるのが「受託開発・自社開発・SES」の3区分。求人票を見ても、どれを狙うかで応募戦略がだいぶ変わる。
私自身は30代未経験で都内の受託開発中心のWeb系企業にバックエンドエンジニアとして入った。受託・自社・SESの3つを比べると、未経験のとっかかりとしてはそれぞれ向き不向きがある、というのが1年勤めた今の見方だ。
この記事では、3つの業態の違いと、未経験がどこを狙うのが現実的か、求人を見比べる軸を整理する。
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📚 このトピックの全体像は 30代未経験からITエンジニアに転職して分かった、現実と「無理ではない」の境界線 でまとめています。
3業態のざっくり整理
簡単に違いを並べる。
| 業態 | 仕事の出し手 | 案件の長さ | 求人数(未経験向け) |
|---|---|---|---|
| 受託開発 | クライアント企業から発注される案件を、自社が請け負って作る | 数ヶ月〜1年 | 中程度 |
| 自社開発 | 自社のサービスを開発・運用 | 継続的 | 少ない(人気枠) |
| SES | クライアント企業の現場に常駐して開発を担当 | 数ヶ月〜数年 | 多い |
未経験向けの求人数は「SES>受託>自社」で、難易度は逆の「自社>受託>SES」になる、というのが転職活動中に見た範囲の感覚値だ。
参考までに、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)「IT人材白書/DX白書」では、IT人材の量的不足の継続と、企業のDX推進フェーズに応じて受託開発・自社開発・SESそれぞれの役割が示されてきている(最新版・2026年5月閲覧)。「未経験向けはSESに集中している」という求人母集団の偏りも、この業界構造を背景にして見ると、感覚値として腑に落ちる。
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それぞれのメリット・デメリット(未経験視点)
受託開発
メリット:
- 短期で複数のプロジェクトを経験できる
- 言語・フレームワークが案件ごとに違うことが多く、技術の幅が広がる
- 自社の中で評価・育成が完結するので、教育環境が立てやすい
デメリット:
- 納期前は残業が増えやすい(私の今の職場は月20時間前後だが、案件によっては40〜50時間まで増える月もある)
- クライアント側の都合で仕様変更が入ることがある
- 案件ごとに頭の切り替えが必要
私の現在地は受託だ。1年勤めて、技術の幅が広がる感覚はある。「言語Aで作った3ヶ月後に言語Bで別案件をやる」みたいな経験が積めるのは、未経験から1〜2年目の経験値を厚くするのに効いた。
自社開発
メリット:
- 自社サービスを継続的に育てるので、深さが出る
- リモート率が高め・福利厚生も比較的整っている傾向
- ブランド力で履歴書の見栄えが良い
デメリット:
- 未経験OKの求人数が少ない(人気が集中する)
- 入社後の即戦力要求が高めなことがある
- 35歳の壁(求人票の年齢条件)に引っかかる確率が高い
未経験で自社開発(特に有名どころのWebサービス系)を狙うのは、難易度が高い、というのが私の見立て。応募はしてもいいが、本命にすると母数が確保できない。
SES
メリット:
- 求人数が多く、未経験OKの案件が多い
- スタート時の研修制度を整えている会社が多い
- 入社へのハードルが3業態の中で一番低い
デメリット:
- 案件の選り好みが効かないことがある
- 客先常駐なので自社の同僚との接点が薄い
- スキルアップが「案件次第」になりやすい(コードを書けない案件に長期アサインされるリスク)
「SES やめとけ」という意見を見かけるが、私の見方は「会社による」だ。育成体制が整っていて、案件のミスマッチが起きたときに次の案件に動かしてくれる会社なら、未経験のスタート地点としては悪くない。逆に、ミスマッチが起きても3年動かない会社は避けたい。
未経験が応募する優先順位(私の場合)
私は応募の優先順位を、最終的にこう組んだ。
- 第一志望:受託開発系(中小〜中堅) — 7〜8社
- 第二志望:自社開発系(中堅まで) — 4〜5社
- 滑り止めまで考えるなら:SES(育成体制を確認した上で) — 2〜3社
応募15社の内訳は、おおむね受託7、自社5、SES3だった。書類通過は受託6、自社1、SES1の8社。面接5社のうち4社が受託、内定2社のうち2社が受託。結果として受託に入ったのは、書類通過率と面接通過率の両方が一番高かったからだ。
これは私が「営業3年・文系・受託開発の客折衝に近い経験あり」だったからで、未経験者全員に同じ優先順位を勧めるわけではない。前職経験が「自社サービスの企画」「マーケティング」寄りなら、自社開発の方が翻訳しやすい。
求人票で見るべき3つの軸
業態問わず、未経験で求人を見るときに私がチェックしていた軸を3つだけ書く。
① 「未経験OK」の境界条件
「未経験OK」と書いてあっても、実質「ITスクール卒のみ」「ポートフォリオ必須」「30歳以下」のような条件が後ろに隠れていることが多い。求人票の下の方の応募条件を必ず読む。
② 教育・OJT体制の記述
「先輩エンジニアがメンターとしてサポート」「最初の3ヶ月は研修期間」みたいな記述があるか。これが書かれていない求人は、入社直後にいきなり案件に放り込まれる確率が高い、と私は判断していた。
③ 開発技術スタックの記述
求人票に「Ruby on Rails」「React」「AWS」「Docker」みたいな具体的な技術が書かれているか。これがないと「実際何を書く現場なのか」が分からないので、面接で必ず確認する。
エージェントを使うと業態の見分けが早い
業態の見分け(特に「受託に見えて実はSES」のような中間業態)は、未経験が求人票だけで判断するのが難しい。
これはエージェントの本来の出番、と私は思っている。「この求人は受託ですか、SESですか」「客先常駐の比率はどれくらいですか」と直接聞けば、エージェントは案件の実態を把握している(はずだ)。
IT特化のエージェント( / / のような業界専門系)は、業態の解像度が高い印象がある。総合型のエージェントだと、ここで詰まることがあった。
※ ここで挙げているエージェント名は私が使ったASP登録案件の例です。最新の案件条件・対象年齢は各サービスの公式ページで必ず確認してください。
まとめ|未経験のスタート地点として
3業態を未経験のスタート地点として見ると、
- 受託開発:技術幅・育成・難易度のバランスがいい(私はここ)
- 自社開発:難易度高めだが当たれば伸びる。応募はしていい
- SES:求人数の母数として使えるが、会社選びが効く
私は受託に入って、1年で年収+150万円・週4日リモート・残業20時間前後まで来た。これは私の数字で、業態と個人の組合せの結果だと思っている。
迷っているなら、IT特化エージェント1〜2社に登録して、業態別に求人を10件ずつ見比べてみるのが早い。求人票の解像度が一段上がる。
【補足・参照情報源】
本記事は、私(Nakata)の30代未経験で受託開発中心のWeb系企業に入社した経験(応募15社・内定2社共に受託/入社1年で年収+150万円・週4日リモート・残業20時間前後)を主軸に、独立行政
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よくある質問(FAQ)
Q1. 30代未経験でも本当にITエンジニアに転職できますか?
A. 可能です。私は文系・元営業・手取り18万から3ヶ月60万円のスクール経由で2社内定に到達しました。応募15社/書類8通過/面接5/内定2の現実値で、35歳以下なら「なぜ今ITか」を語れることが境界線になります。
Q2. プログラミングスクール60万円は元が取れますか?
A. 入社1年で年収+150万円を達成し、3ヶ月60万円は7〜8ヶ月で回収しました。経産省リスキリング給付金(最大56万円)の対象スクールを選べば実質負担はさらに下がります。詳細は経産省 人材育成施策の公式ページを参照してください。
Q3. 未経験で学ぶべき言語は?
A. Web系受託を目指すなら JavaScript(HTML/CSS)→ Ruby on Rails か PHP(Laravel)の順が現実的です。経産省「IT人材白書」でも需要シェア的にWeb系言語の求人数が安定しています。最初の1〜2ヶ月は「言語」より「環境構築」と「Git」の壁を越えるのが鍵です。
Q4. 転職活動は何ヶ月くらいかかりますか?
A. 未経験は3〜6ヶ月が現実値です。私は応募開始から内定まで2ヶ月半でしたが、書類で7社落ちる前提のメンタル設計が大事。厚労省 job tag や賃金構造基本統計でジョブ別年収中央値を見ながら期待値を調整してください。
Q5. エージェントは何社使うべきですか?
A. 2社が基準です。1社は大手総合型(リクルートエージェント等)、もう1社はIT特化型(レバテックキャリア・TechGo等)の組み合わせ。多すぎるとスケジュール管理で詰むので、面接管理が破綻しないラインで運用してください。
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よくある質問
Q: 転職に有利な時期はいつですか?
A: 求人が増える3月・9月(年度末・中間決算期)が一般的に転職活動のベストシーズンです。ただし自分のスキルアップ・タイミングを最優先し、準備が整ったら時期を選ばず動くことも重要です。
Q: 第二新卒(卒業後3年以内)の転職は不利ですか?
A: 不利ではありません。企業は第二新卒に「ポテンシャル」「素直さ」「新しい環境への適応力」を期待しています。厚生労働省の「若年者雇用実態調査」でも第二新卒採用に積極的な企業が増加傾向にあります。
Q: 転職エージェントは無料で使えますか?
A: はい、求職者側は完全無料です。エージェントは転職先企業から紹介料(採用後年収の30〜35%程度)を受け取るビジネスモデルです。リクルートエージェント・doda・マイナビエージェントが大手3社です。
Q: 書類選考の通過率を上げるにはどうすればいいですか?
A: ①求人票のキーワードを職務経歴書に入れる ②実績を数値で表現する(売上○%向上等) ③応募職種に合った実績を優先して記載する——の3点が通過率向上の基本です。
Q: 30代・40代での転職は年収が下がりますか?
A: 必ずしもそうではありません。専門スキル・マネジメント経験がある場合は年収アップの転職も可能です。ただしチャレンジ転職(未経験業界)では一時的な年収低下を覚悟した上での長期戦略が必要です。
転職は単なる「職場の移動」でなく、キャリアの意図的な設計です。厚生労働省の「労働経済白書」では、転職経験者の7〜8割が転職後のキャリアに肯定的な評価をしています。自分の価値観と市場のニーズを照合した戦略的な転職が、長期的なキャリア満足につながります。
転職は単なる「職場の移動」でなく、キャリアの意図的な設計です。厚生労働省の「労働経済白書」では、転職経験者の7〜8割が転職後のキャリアに肯定的な評価をしています。自分の価値観と市場のニーズを照合した戦略的な転職が、長期的なキャリア満足につながります。
転職は単なる「職場の移動」でなく、キャリアの意図的な設計です。厚生労働省の「労働経済白書」では、転職経験者の7〜8割が転職後のキャリアに肯定的な評価をしています。自分の価値観と市場のニーズを照合した戦略的な転職が、長期的なキャリア満足につながります。

