この記事でわかること
- 高卒でもITエンジニアになれる理由を、求人倍率という数字で確認
- 学歴フィルターが効く場面・効かない場面の線引き(全部が学歴不問ではない)
- 最初に選ぶ職種で初任年収と難易度が決まる3つのルート
- 「完全未経験OK」と「実務未経験OK」を見分ける基準
- 高卒・未経験が避けたい求人の構造と、その見極め方
「高卒の自分でも本当に受かるのか」をまず確かめたい方へ。未経験・20代に強いエージェントなら、今の年齢で受かる求人だけを無料で見せてもらえます。
結論を先に書きます
高卒でもITエンジニアにはなれます。IT業界は人手不足が続いており、採用の判断軸が「学歴」より「できるか・続けられるか」に寄っているためです。
ただし「高卒だから無条件で受かる」わけではありません。学歴フィルターが残る場面と、ほぼ効かない場面がある。ここを取り違えると、同じ努力でも結果が大きく変わります。
- IT関連職の有効求人倍率は全職種平均を大きく上回り、高卒・未経験でも入口は開いている
- 大手SIerなど一部に学歴フィルターは残るが、中小Web系・スタートアップではほぼ効かない
- 最初に選ぶ職種(インフラ/開発/サポート)で難易度と初任年収が分かれる
- 「完全未経験OK」と「実務未経験OK」を見分けないと、書類で落ち続ける
この記事では、競合記事が「なれる/なれない」で止まりがちなところを一歩踏み込み、学歴フィルターの線引き・職種別ルート・求人の見極めまで、応募で実際に効く順番で整理します。
高卒でもITエンジニアになれる理由|判断軸は学歴より人手不足
最初に押さえたいのは、高卒がエンジニアを目指せる理由が「気合い」ではなく市場の数字に裏づけられている点です。結論から言えば、IT業界は慢性的な人手不足で、企業が学歴で候補者を絞る余裕を持っていません。
厚生労働省「一般職業紹介状況」でも、職種によって有効求人倍率の差は大きく、IT関連は全職種平均(おおむね1倍台)を大きく上回る水準で推移しています。
「人が足りない」市場では、採用基準が次のように変わります。
| 採用で見られる軸 | 人手不足のIT業界での比重 |
|---|---|
| 最終学歴(高卒/大卒) | 低め(中小Web系ではほぼ問われない) |
| 基礎知識・資格 | 高い(学ぶ意思の証明として効く) |
| ポートフォリオ・成果物 | 高い(開発職では学歴を上回る) |
| 学習意欲・継続力 | 高い(独学を続けられたか) |
数字の話だけではありません。GitHubで作ったものを見せられる職種では、偏差値より「何を作ったか」が先に評価されるのが実態です。高卒であること自体は、入口で減点される要素ではなくなっています。
「厳しい」と言われる本当の理由
それでも「高卒 エンジニア 厳しい」と検索される背景には、理由があります。多くは学歴そのものより、準備不足のまま応募して落ちるケースです。
「コードを触ったこともない」「IT職が何をするか説明できない」という状態での応募は、学歴に関係なく通りません。逆に言えば、最低限の基礎を固めれば、高卒という属性で足を引っ張られる場面は限られます。
学歴フィルターが効く場面・効かない場面を分けて理解する
「学歴は関係ない」と一括りにするのは危険です。正確には、効く場面と効かない場面がはっきり分かれています。ここを地図として持っておくと、応募先選びで無駄打ちが減ります。
- 学歴フィルターが残りやすい:大手SIer・大手メーカー系
- ほぼ効かない:中小Web系・受託開発・スタートアップ
- そもそも問われにくい:インフラ・運用・サポート系
学歴フィルターが残りやすい場面
富士通やNTTデータといった大手SIerは、新卒採用で「大卒以上」を要件に置く企業が今も多くあります。応募の入口で学歴が見られるため、高卒・未経験がいきなり狙うと書類で弾かれやすい層です。
ただしこれは「一生入れない」という話ではありません。中小Web系で数年の実務を積み、そこから大手の取引や転職につなげる道は現実的に開けています。最初の一社を学歴で勝てる場所に置くのが、遠回りに見えて近道です。
学歴がほぼ効かない場面
一方、中小のWeb系企業・受託開発・スタートアップは「学歴不問・実力重視」を明記する求人が多数あります。ここでは資格やポートフォリオが学歴を上回り、高卒であることは合否にほとんど影響しません。
高卒・20代がまず狙うべきは、この層です。入りやすく、しかも実務経験が早く積めるため、その後のキャリアの土台になります。
高卒20代が持つ強み|「若さ」だけではない3つの武器
高卒は不利な面ばかり語られがちですが、採用市場で実際に評価される強みがあります。同じ20代でも、高卒ならではの武器を言語化できると面接の通り方が変わります。
強み1:実務経験のスタートが早い
高卒は18歳から社会人経験を積めます。大卒が社会に出る22歳の時点で、高卒はすでに4年分の実務を持っています。「社会人として働いた年数」は、ポテンシャル採用でも評価対象です。
接客・販売・現場仕事などIT以外の経験でも、報連相・納期意識・チームでの動き方は職種を超えて通用します。これを「IT現場でどう活きるか」に翻訳できると、未経験のハンデを埋められます。
強み2:若さ×社会人経験のバランス
20〜24歳前後はポテンシャル採用で「若さ」そのものが武器になります。20代半ばになると「社会人経験+学習意欲+若さ」の三拍子が揃い、企業によっては大卒新卒より即戦力に近いと見られることもあります。
強み3:実践から入れる身軽さ
大学でコンピューターサイエンスを学んだ人が「理論は分かるが実務に弱い」となることもあります。スクールや独学で実践から入った高卒は、最初から手を動かすスキルを身につけやすいという面があります。
理論の積み上げがない分、現場の作業にすぐ適応できるのは強みのひとつです。
職種別ルート|最初の一手で初任年収と難易度が決まる
ここがこの記事のいちばんの肝です。高卒・未経験がどの職種から入るかで、難易度・年収の伸び方・身につくスキルが大きく変わります。「なんとなくエンジニア」ではなく、入口の職種を意図的に選びましょう。
| 入口の職種 | 入りやすさ | 初任年収の目安 | 主に身につくスキル |
|---|---|---|---|
| インフラエンジニア | 入りやすい | 300〜380万円 | サーバー・ネットワーク・クラウド |
| ITサポート・運用 | いちばん入りやすい | 280〜350万円 | 障害対応・運用・基礎IT |
| Webエンジニア(開発) | 準備量が要る | 330〜420万円 | プログラミング・Web開発 |
ルート1:インフラエンジニアから入る(いちばん現実的)
インフラエンジニアはサーバー・ネットワーク・クラウドを扱う職種です。定型作業が多く、未経験歓迎の求人が比較的豊富で、高卒の入口として現実的です。
アピールに直結する資格が明確なのも利点です。CCNA(ネットワーク)やLinuC/LPIC(Linux)、AWS認定(クラウド)は、基礎知識の証明として未経験採用を後押しします。資格を1〜2本取ってから応募すると、書類の通過率が変わります。
注意点は、運用・監視の現場で夜勤やシフトが発生しうること。ここを面接で理解していると示せると、定着しそうな候補として評価されます。
ルート2:ITサポート・運用から実務に入る
ヘルプデスク・運用監視などのサポート職は、ITの中でいちばん入口が広い層です。収入を途切れさせずにIT実務の経験を積めるのが利点で、そこからインフラや開発へ職種転換する道があります。
時間はかかりますが、「働きながらIT経験を作る」現実的な選択肢です。「まず受かること」を優先したい人に向いています。
ルート3:プログラミングスクール経由でWebエンジニアへ
スクールで3〜6ヶ月学んでポートフォリオを作り、Webエンジニアを目指すルートです。学習量は必要ですが、年収の伸び幅が大きく、将来のフリーランス・自社開発への道も開けます。
「稼ぎたい・スキルで勝負したい」なら有力な選択肢です。ただしスクール選びを誤ると就職につながらないため、後述の見極め(就職支援の有無)が重要になります。
どの職種が自分の今の状況に合うかは、求人を見て初めて判断できます。未経験・20代に強いエージェントなら、受かる見込みのある求人だけを無料で絞ってもらえます。
「完全未経験OK」と「実務未経験OK」を見分ける
高卒・未経験が書類で落ち続ける典型が、求人票の「未経験OK」を読み違えるケースです。同じ「未経験OK」でも、求められる前提がまったく違います。
| 表記 | 想定する応募者 | 高卒・完全未経験の相性 |
|---|---|---|
| 完全未経験OK | IT知識ゼロから育てる前提 | 合いやすい(まずここを狙う) |
| 実務未経験OK | 学習経験・資格・基礎ありが前提 | 準備不足だと落ちやすい |
| 業界未経験歓迎 | 別業界での社会人経験を評価 | 前職経験の翻訳が鍵 |
「実務未経験OK」は、独学やスクールでの学習・資格を済ませた人を想定していることが多い表記です。完全に何も準備せず応募すると、ここで弾かれます。
まず「完全未経験OK」から狙い、基礎を固めながら「実務未経験OK」へ広げる。この順番を守るだけで、無駄な不採用が減ります。
高卒・未経験が避けたい求人の構造と見極め方
「誰でもOK」を全部信じると、労働環境の厳しい会社に当たることがあります。学歴で足元を見られる求人も一部に残っているため、見極めの目を持っておきましょう。
注意1:「誰でも歓迎」の質を見極める
入口が広い求人ほど、玉石混交になりやすい傾向があります。大量採用・大量離職を前提にした会社も混ざるため、求人票の言葉だけで判断しないことが大切です。
ここで効くのが転職エージェントの活用です。エージェント経由なら、紹介前にある程度ふるいにかけてもらえるため、地雷を踏むリスクを下げられます。
注意2:SES(客先常駐)の中身を確認する
未経験の入口でよくあるのがSES(客先常駐型)の求人です。SESを一律に避ける必要はありませんが、中身は会社によって差が大きいので確認が要ります。
- 研修の内容と期間(実務に入る前にどこまで学べるか)
- 客先常駐の比率と自社案件の有無
- スキルアップの導線(次にどの技術へ進めるか)
この3点を質問して具体的に答えられる会社は、育てる前提が整っています。逆に曖昧なら慎重に判断しましょう。
注意3:大手SIer直行にこだわりすぎない
前述のとおり大手SIerは学歴フィルターが残りやすい層です。ここに固執すると応募の母数が細り、選考機会そのものが減ります。中小Web系で実務を作り、そこから取引・転職で大手と接点を持つほうが現実的です。
高卒・未経験からITエンジニアになる準備の流れ
最後に、ここまでを行動の順番に落とし込みます。「登録すれば自動で受かる」話ではなく、準備→応募→相談の順で動くと通過率が上がります。
- 入口の職種を決める(インフラ/サポート/開発)
- 基礎学習+資格 or ポートフォリオで「学ぶ意思」を形にする
- 未経験・20代に強いエージェントで受かる求人を絞る
- 「完全未経験OK」から応募し、面接で前職経験を翻訳する
ステップ1:入口の職種を決める
まず職種を決めます。早く受かりたいならインフラ・サポート、年収の伸びを取りにいくなら開発(Webエンジニア)です。ここが決まると、必要な資格・学習も自動的に絞れます。
ステップ2:基礎と「学ぶ意思」を形にする
インフラ志望ならCCNAやLinuCなどの資格、開発志望ならポートフォリオが「学ぶ意思」の証明になります。高卒・未経験では、この一手があるかどうかで書類の通過率が変わります。
開発志望でスクールを使う場合は、就職支援(求人紹介・書類添削・面接対策)が整っているかを事前に確認しましょう。学習だけで終わるスクールでは、就職につながりにくいためです。
ステップ3:エージェントで受かる求人を絞る
求人は自分一人で探すより、未経験・20代に強いエージェントを併用したほうが効率的です。今の年齢・スキルで受かる求人だけを提示してもらえ、地雷求人のふるい分けも期待できます。
入口の職種が決まったら、次は受かる求人を絞る段階です。高卒・未経験の相談に慣れたエージェントなら、書類添削から面接対策まで無料で伴走してもらえます。
よくある質問
高卒からのIT就職について、よく聞かれる質問をまとめました。
Q1:高卒でもITエンジニアになれますか?
なれます。IT業界は人手不足が続き、学歴より実力・学習意欲を重視する文化が強い分野です。資格やポートフォリオがあれば、中小Web系・スタートアップを中心に採用される企業が多数あります。まずは「完全未経験OK」の求人から狙うのが現実的です。
Q2:高卒エンジニアの年収はどれくらいですか?
未経験スタートでは年収300〜400万円前後が中心です。職種でも差があり、開発系のほうが伸び幅は大きめ。経験を積めば500〜700万円台も視野に入ります。年収を決めるのは高卒か大卒かより、最初に選ぶ職種とその後のスキルレベルです。
Q3:学歴フィルターは本当にありますか?
場面によります。大手SIerや大手メーカー系では「大卒以上」を要件に置く求人が残っています。一方、中小Web系・受託開発・スタートアップでは学歴不問が多く、フィルターはほぼ効きません。まずフィルターの効かない層を狙うのが、遠回りに見えて近道です。
Q4:資格とポートフォリオ、どちらを先に用意すべきですか?
目指す職種で変わります。インフラ志望ならCCNA・LinuC・AWS認定などの資格が効きやすく、Webエンジニア(開発)志望なら作ったものを見せられるポートフォリオが強い武器になります。入口の職種を先に決めると、用意すべきものが自動的に絞れます。
Q5:プログラミングスクールは行くべきですか?
開発職を目指すなら有力な選択肢です。ただし「就職支援(求人紹介・書類添削・面接対策)」があるスクールを選ぶのが前提。学習だけで終わると就職につながりにくいためです。インフラ・サポートから入る場合は、資格+独学でも十分に狙えます。
Q6:高卒でエンジニアを目指すなら、最初にやることは何ですか?
入口の職種を決めることです。早く受かりたいならインフラ・サポート、年収を取りにいくなら開発。職種が決まったら、未経験・20代に強い転職エージェントに登録して「今の自分で受かる求人があるか」を確認しつつ、必要な資格・学習を並行して進めるのが効率的です。
まとめ:高卒20代こそ、入口の選び方で結果が変わる
高卒であること自体は、ITエンジニアへの障壁にはなりません。人手不足の市場では、学歴より「できるか・続けられるか」で評価されます。
- IT関連職の求人倍率は全職種平均を上回り、高卒・未経験でも入口は開いている
- 学歴フィルターは大手SIerに残るが、中小Web系・スタートアップではほぼ効かない
- 入口の職種(インフラ/サポート/開発)で難易度と初任年収が決まる
- 「完全未経験OK」から狙い、基礎を固めて「実務未経験OK」へ広げる
- SES・大量採用求人は中身を確認し、エージェントでふるい分ける
やることは、入口の職種を決める→基礎と学ぶ意思を形にする→受かる求人を絞る、の順番です。高卒・20代の「若さ×社会人経験×学習意欲」は、採用市場で十分に評価されます。今動けば、十分に手が届く選択肢です。
最初の一社を「学歴で勝てる場所」に置くのが、遠回りに見えて近道です。未経験・20代に強いエージェントで、受かる求人から動き出しましょう。
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