「事務職を続けるか、エンジニアに転職するか」で迷っている20代は多い。どちらも「安定してそう」というイメージがあるが、5年後・10年後の現実は大きく異なる。
結論を先に言う。20代で転職を検討しているなら、将来性・年収・市場価値の観点でエンジニアが圧倒的に有利だ。ただし「向いているかどうか」と「何を優先するか」によって答えは変わる。この記事では両者を正直に比較する。
この記事でわかること
・事務職とエンジニアの年収・将来性・働き方の比較
・事務職が「AI代替リスク」で直面する現実
・「事務職経験」がエンジニアとして活きる場面
・どちらが自分に向いているかを判断する基準
事務職 vs エンジニア:年収・将来性・働き方を比較
| 比較項目 | 事務職 | エンジニア |
| 平均年収(20代) | 280〜350万円 | 350〜450万円 |
| 30代の上限年収 | 400万円前後(頭打ち) | 600〜800万円も可能 |
| AI代替リスク | 高い(定型業務が多い) | 低い(創造的・判断業務) |
| リモートワーク | 部分的に可能 | フルリモート多い |
| フリーランス転身 | 難しい | 比較的容易 |
| 未経験転職の難易度 | 易しい(求人多い) | 中程度(スクール必要) |
事務職の現実:「安定」は幻想になりつつある
事務職は「安定していて安心」というイメージがあるが、2020年代以降、その前提が崩れ始めている。
AI・自動化による代替リスク
データ入力・書類処理・請求書発行・スケジュール管理といった定型的な事務作業は、AIとRPAによる自動化が急速に進んでいる。野村総研の試算では、日本の労働人口の約49%の仕事がAIによって代替可能とされており、事務系職種はその筆頭格だ。
年収の頭打ち
事務職は専門性が付きにくい。同じ会社に10年いても、スキルや年収の伸びが緩やかなケースが多い。競合他社に転職しても「前職年収を参考にした提示」となるため、年収が大幅に上がりにくい。
エンジニアが20代転職に有利な3つの理由
①スキルが「資産」になる
プログラミングスキルは会社に属さない個人の資産だ。転職・フリーランス・副業のどのキャリアでも活用できる。事務経験は「この会社でのやり方」に紐づきやすいが、エンジニアスキルは汎用性が高い。
②年収の上限がない
エンジニアはスキルに比例して年収が上がる。3〜5年の経験を積めばフリーランスとして年収800〜1000万円台も現実的だ。事務職では、どれだけ頑張っても年収600万円を超えるポジションに就くことは難しい。
③リモートワーク・柔軟な働き方がしやすい
IT企業はフルリモート・フレックスタイムを導入している割合が高い。子育て・介護・副業など、ライフステージに合わせた働き方がしやすい。事務職もリモート化が進んでいるが、完全リモートは少ない。
「事務職経験」はエンジニアになっても活きる
「今の事務の経験が無駄になるのでは」と思う人もいるが、実はそんなことはない。
・業務フロー・システム設計の理解:事務職で業務プロセスに精通している人は、業務システム開発・社内SEで即戦力になりやすい。
・文書作成・データ整理スキル:要件定義書・仕様書の作成でそのまま活かせる。
・業界知識:経理事務なら財務システム、人事事務なら人材管理システムの開発企業で評価される。
「事務職の方が向いている人」もいる:正直に解説
事務職を選ぶのが合理的な人
・プログラミング学習に時間を割く余裕がない(育児・介護など)
・「現職に近い業界で事務スキルを深めたい」と明確なビジョンがある
・年収よりもワークライフバランス・安定を最優先にしている
・人と関わる仕事・細かい作業が好きで、コード記述が苦手
エンジニアを選ぶべき人
・年収を大きく上げたい
・将来の市場価値を高め続けたい
・在宅・フレックスなど柔軟な働き方を実現したい
・「何かを作る・問題を解決する」ことに面白さを感じる
・論理的に物事を考えることが得意
よくある質問(FAQ)
まとめ:20代なら「エンジニア転職」に挑戦すべき理由
事務職は安定しているが、年収・将来性・AI代替リスクのいずれの観点でも、エンジニアより不利な状況が進んでいる。20代のうちは学習コストを払ってエンジニアになる方が、長期的に見て合理的だ。
事務職の経験は無駄にならない。むしろ「業務を知っているエンジニア」として活かせる。まずIT転職エージェントに相談して、具体的な可能性を確認することをすすめる。

