未経験エンジニアにポートフォリオが必要なのは、採用担当者が3つの力を見るからです。採用されるポートフォリオの作り方5ステップ、面接で技術的な質問をされたときの答え方、評価されないNG例まで、通過につながる作り込みの型を整理します。
この記事でわかること
- 未経験者にポートフォリオが必要な理由(採用担当者が見る3つの力)
- 採用されるポートフォリオの作り方5ステップ
- 面接で技術的な質問をされたときの答え方
- 評価されないポートフォリオのNG例
結論を先に書きます
未経験の転職活動において、ポートフォリオ(成果物)は履歴書よりも重要です。「頑張ります」という言葉は誰でも言えますが、ポートフォリオは「実際に手を動かしてモノを作れる」という証拠になるためです。
ただし、多くの人が作り方を間違えています。ただ動くだけのアプリでは評価されにくく、オリジナル性+Webアプリの基本機能(CRUD)+公開(デプロイ)+READMEでの説明までそろえることが、内定につながる条件です。
- ポートフォリオは技術力・自走力・企画力を示す証拠。未経験では履歴書より重要
- 評価されるのはオリジナル×基本機能(CRUD)×デプロイ×GitHub×READMEがそろったもの
- 面接では正解より「なぜその技術を選んだか」の思考プロセスを語れるかが見られる
- NGは教材そのまま・デザイン偏重・バグで動かないの3つ
なぜ未経験者にポートフォリオが必要なのか
採用担当者は、未経験者の「やる気」だけでは判断できません。「頑張ります」は誰でも言えるからです。そこで必要になるのが、口だけでなく実際にモノを作れる証拠=ポートフォリオです。ポートフォリオには、次の3つの力が表れます。
| 見られる力 | 内容 |
|---|---|
| 技術力 | コードを書く力があるか |
| 自走力 | エラーが出ても自分で解決できたか |
| 企画力 | ユーザー目線でサービスを作れるか |
ポートフォリオがない状態で面接に行くのは、判断材料を持たずに臨むのと同じになりがちです。
採用されるポートフォリオの作り方5ステップ
「To Doリスト」や「カレンダー」のようなチュートリアル通りのアプリでは評価されにくいのが実情です。評価されるのは、オリジナルかつWebアプリの基本機能が備わっているものです。
採用されるポートフォリオの5ステップ
- ただ動くだけでは不十分。5つをそろえる
- 1 テーマを決める自分の半径5メートルの悩みを解決する。「なぜ作ったか」を語れることが重要
- 2 CRUDを実装する作成・読み取り・更新・削除。ログインと検索があれば技術レベルは合格点
- 3 デプロイして公開する面接官が実際に触れるようWeb上へ。AWS等ならインフラまで学んだ点が評価されやすい
- 4 GitHubで公開するコードを上げてURLを提出。Gitでバージョン管理できること自体がアピールになる
- 5 READMEを充実させる概要と公開URL・使用技術・工夫した点と苦労した点・ER図を書く
図:ただ動くだけでは不十分。テーマ→CRUD→デプロイ→GitHub→READMEまでそろえる。
ステップ1:身近な「課題解決」をテーマにする
いきなり大規模なアプリを作る必要はありません。自分の半径5メートルの悩みを解決するものを企画します。たとえば「日報を書くのが面倒だった」→「3行で終わる日報投稿アプリ」のように、「なぜこれを作ったか」のストーリーを語れるかが重要です。
ステップ2:必須機能(CRUD)を実装する
Webアプリとして評価される最低ラインは、CRUD(クラッド)機能です。
- Create(作成):データを登録できる
- Read(読み取り):データを表示できる
- Update(更新):データを編集できる
- Delete(削除):データを削除できる
これに「ログイン機能(ユーザー認証)」と「検索機能」があれば、技術レベルとしては合格点に届きます。
ステップ3:インフラにデプロイして公開する
作ったアプリを自分のパソコン(ローカル環境)だけで動かすのではなく、面接官が実際に触れるようWeb上に公開(デプロイ)します。簡易なサービスより、AWSなどのクラウドにデプロイすると、インフラまで学んでいる点が評価されやすくなります。
ステップ4:コードをGitHubで公開する
採用担当者は見た目だけでなく「書いたコード」も見ます。ソースコードをGitHubに上げ、URLを提出できるようにしておきます。コードが洗練されていなくても、Gitでバージョン管理ができること自体がアピールになります。
ステップ5:READMEを充実させる
最も差がつくのがREADME(GitHubのトップに表示される説明書)です。次の内容を書いておきます。
- アプリの概要と公開URL
- 使用した技術(言語・フレームワーク・インフラ)
- 工夫した点と苦労した点
- ER図(データベース設計図)
採用担当者は忙しく、アプリを登録して触ってくれないこともあります。READMEがしっかりしていれば、「論理的に説明できる人」として評価されやすくなります。
面接で「技術的な質問」をされたときの答え方
ポートフォリオができたら次は面接です。「このコードはどういう意図で書いたのか」と聞かれたとき、評価される答え方を押さえておきます。
1. 「Why(なぜ)」を語れるようにする
面接官が知りたいのは、正解を知っているかではなく思考プロセスです。
- ×「ネットに書いてあったコードをコピペしました」
- ○「最初はAという方法を試しましたが、処理が重かったのでBという方法で書き直しました」
「なぜその技術を選んだのか」「どうやって壁を乗り越えたのか」を語れるよう準備しておきます。
2. 「分かりません」と言える素直さを持つ
未経験なのですから、分からないことがあって当然です。知ったかぶりが一番のマイナスです。「現時点では勉強不足で分かりませんが、〇〇に近い機能だと推測します。帰宅後すぐ調べます」のように、素直さと学習意欲を見せればマイナス評価にはなりにくくなります。
評価されるもの・されないもの
- オリジナル性
- 身近な課題解決をテーマにし、作った理由を語れる
- 機能
- CRUDに加えて、ログイン機能と検索機能がある
- 公開
- デプロイしてあり、面接官が実際に触れる
- 説明
- READMEに使用技術・工夫した点と苦労した点・ER図がある
- オリジナル性
- スクールの教材そのまま。オリジナリティがない
- 機能
- バグで動かない。ログインできないアプリは評価対象外になりやすい
- 公開
- ローカル環境だけで動かしていて、触ってもらえない
- 説明
- デザインに凝りすぎ。エンジニアが見るのは見た目より機能とコード
図:オリジナル×基本機能×公開×説明がそろえば評価され、教材流用・デザイン偏重・バグはNG。
評価されないポートフォリオのNG例
- スクールの教材そのまま:オリジナリティがなく、評価につながりにくい
- デザインに凝りすぎている:エンジニアが見るのは見た目より「機能」と「コード」
- バグで動かない:提出前に必ず動作確認を。ログインできないアプリは評価対象外になりやすい
まとめ:一人で抱え込まず、伴走者を持つ
- ポートフォリオは技術力・自走力・企画力を示す証拠。未経験では履歴書より重要
- 作り方はテーマ→CRUD→デプロイ→GitHub→READMEの5ステップ
- 面接では「なぜその技術か」の思考プロセスと素直さが評価される
- NGは教材そのまま・デザイン偏重・バグで動かない
未経験者が一人で「企画→設計→開発→デプロイ」までやり切るのは簡単ではなく、エラーで挫折してしまう人も少なくありません。「一人で作る自信がない」「プロに添削してもらいながら評価されるものを作りたい」なら、ポートフォリオ支援に強いスクールを利用するのも現実的な選択です。まずは無料カウンセリングで、自分のテーマや必要な準備を相談してみてください。
※本記事は執筆時点の公開情報・採用傾向をもとにした整理です。評価基準は企業・時期によって異なります。最終的な選考対策は各スクール・求人サービスの公式情報や担当者の助言をご確認のうえご判断ください。

