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📌 結論(30秒で読める)
30代未経験ITの面接で本当に聞かれているのは「なぜ今ITか」「なぜこの会社か」「未経験で何を持ち込めるか」の3つ。13社不採用の途中でこの答え方を変えたら、応募15→書類8→面接5→内定2に進めました。IPA「DX白書」でもIT人材不足は継続中ですが、未経験で選ばれる枠は限られているのが体感と一致します。
35歳で未経験からITエンジニアを目指して、13社で書類または面接で不採用になりました。そこから3ヶ月60万円のスクールに通い、15社に応募して8社書類通過、5社面接、内定2社、最終的に週4リモートの受託開発企業に拾ってもらった、というのが私の入り口です。
13社で落ちた頃と、最後の5社で面接を進められた頃の私を比べると、コードの量はそこまで変わっていません。決定的に変わったのは「面接官が聞いていた本当の質問」に答えられるようになったかどうかでした。本記事は、30代未経験で面接を受け続けてきた私自身の不採用ログから、面接官が表向きの質問の裏で測っていたものを整理したものです。当時、私が誰かに教えてほしかった「答え方の型」をなるべくそのまま残しています。
独立行政法人 情報処理推進機構「DX白書 2025」によれば、「IT人材の量が不足している」と回答した企業は依然として高い割合を占めています(2026年5月閲覧)。需要があるのは事実ですが、未経験が選ばれる枠は限られている、というのが13社不採用の体感と一致しました。
1. 13社不採用で見えた「面接官が本当に聞いていたこと」
13社全部に落ちた理由を、後から面接で進められるようになってから振り返ると、表向きの質問は同じでも、面接官が見ていたのはまったく別のレイヤーでした。私が落ち続けたパターンは大きく3つあります。
1-1. 「なぜITエンジニアなんですか?」の本質
不採用が続いていた頃の私の答えは、「手に職をつけたいから」「リモートで働きたいから」「これからの時代に必要なスキルだから」のいずれかでした。今振り返ると、この3つはすべて「あなたじゃなくてもいい理由」で、私という個人の輪郭が一切出ていません。
厚生労働省「職業情報提供サイト job tag」の「システムエンジニア」「Webプログラマ」のページを見ると、業務内容は「顧客要件のヒアリング」「設計」「実装」「テスト」「運用保守」と多岐にわたります。面接官が「なぜエンジニア?」と聞いているとき、本当に確認したいのは「このタスクの連続を3年5年と続けていく覚悟と動機が、目の前のこの30代にあるか」です。手に職もリモートも、3年後にやめる理由にしかなりません。
面接が進むようになってからの私の答えは、「前職で35年続いた業務システムが現場の足を引っ張っていて、これを更新する側に回りたいから」でした。35年というのは前職で実際に動いていたシステムの年数で、これを言うと面接官の表情が変わりました。抽象的な憧れではなく、自分が目撃した不便と紐づいた動機だったからだと思います。
1-2. 「なぜ30代でこの転職を?」の本質
30代未経験には「なぜ20代のうちに動かなかったのか」が必ず聞かれます。これは年齢を責めているのではなく、「この人は意思決定が遅い人なのか、それとも遅らせるだけの事情があったのか」を測る質問でした。
13社目までの私は、「20代は前職に没頭していて」「将来を考える余裕がなく」と言っていましたが、これは「考えていなかった人」に聞こえます。本当のところは、20代後半に一度プログラミング学習を始めて挫折し、その後の8ヶ月間 何も動けなかった時期があった、というのが私のリアルでした。これを正直に「20代でも一度やろうとして挫折し、動けなかった8ヶ月がある。今回はその経験を踏まえて3ヶ月60万円のスクールに自費投入して逃げ場を断った」と話すように切り替えたら、面接が進むようになりました。
面接官は完璧な過去を求めていません。挫折の記憶を持ったまま、今回はどう違うのかを言語化できているかどうかを見ています。30代の強みは、失敗の説明能力が20代より高いことです。
1-3. 「ポートフォリオを見せてください」の本質
13社目までの私のポートフォリオは、Progate と Udemy を写経しただけのToDoアプリでした。落ち続けていた理由を後で先輩エンジニアに聞いたとき、「写経は学習のログであって、ポートフォリオではない」と言われたのが転機です。
独立行政法人 情報処理推進機構「IT人材白書」では、未経験者を採用する企業が重視する観点として「学習姿勢」と「自走力」が継続して上位に挙げられています。ポートフォリオは技術力の証明ではなく、自走力の証拠として読まれている、と私は理解し直しました。
面接が進むようになったポートフォリオは、「自分が前職で感じた不便を、自分なりに小さく解決した実用アプリ」でした。完成度は低くても、課題設定→技術選定→詰まったところ→どう乗り越えたか、をREADMEに2,000字で書いただけです。技術力ではなく、思考のログを読んでもらうための資料として作り直したのが効きました。
2. 15→8→5→2の各フェーズで聞かれる質問の重心
スクール卒業後に応募した15社の選考プロセスを、書類→1次面接→2次面接→最終、と段階別に振り返ると、聞かれていた質問の重心が階段状に変わっていました。同じ「面接対策」でも、フェーズによって準備すべきことがまったく違います。
2-1. 書類選考(15→8)の重心:プロフィールの読みやすさ
15社に応募して8社が書類通過しました。書類で落ちた7社のフィードバックは取れませんでしたが、通過した側のエージェントから後で「30代未経験は、職務経歴書の最初の10行で読むのを止められる」と聞きました。職務経歴書の冒頭に、前職の業務内容ではなく「学習開始日/学習時間累計/使用技術/成果物のURL」を3行で置いたのが効いた、という感覚です。
面接対策の本などには書類選考の話は薄いことが多いのですが、未経験は書類で半分が落ちます。書類は面接の前段ではなく、面接対策の一部として時間を割く価値があります。
2-2. 1次面接(8→5)の重心:人柄と動機の整合
1次面接は人事担当が出てくるケースが多く、聞かれるのは「動機」「人柄」「コミュニケーションの取り方」が中心でした。技術質問はほぼ出ません。ここで落ちた3社(8→5)は、後で振り返ると「動機の言語化が抽象的なまま」「前職を悪く言いすぎた」「リモート希望を最初に言いすぎた」のいずれかでした。
動機は §1-1 で書いた「自分が目撃した不便」を主語にして話すと整います。前職についてはネガティブな話を避け、「35年動いてきた業務システムを支えたチームへの感謝はあるが、自分は新しい方の側に行きたかった」と整理して話すと、面接官の評価メモも変わります。リモート希望は1次では絶対に最初に言わない、というのも私が学んだルールです。
2-3. 2次面接(5→2)の重心:技術理解と学習の継続性
2次面接で初めて現役エンジニアが出てきます。聞かれたのは「ポートフォリオで一番悩んだ実装は?」「そのとき何を調べた?」「他にどんな選択肢があった?」の3点でした。技術力を確かめる質問ではなく、技術的に詰まったときの「動き方」を確かめる質問です。
ここで落ちた3社(5→2)は、振り返ると「ChatGPT で出てきたコードをそのまま出した」「公式ドキュメントを見ていなかった」「テスト書いてなかった」のどれかが原因でした。逆に通った2社では、「公式ドキュメントの該当章をブックマークしておいて、面接中にスマホで開いて見せた」のがウケました。技術理解は深くなくても、調べた経路を残せているかを見られていた、という感覚です。
2-4. 最終面接(2→1)の重心:給与と長期目線
最終面接の2社では、技術的な話はほぼ出ず、給与と3年後のキャリアの話に終始しました。30代未経験で最終に呼ばれた時点で、技術評価はクリアしている前提で、あとは「条件が折り合うか」「中長期で残るか」が論点になります。
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の最新版では、情報処理・通信技術者の平均賃金(きまって支給する現金給与額)は年代別に公表されており、30代の中央値レンジを把握しておくと、希望年収を答えるときの根拠になります(2026年5月閲覧)。私は希望年収を聞かれて、前職年収と業界中央値の間で「最低◯◯万を伝えただけで提示額から20万円アップ」した経験があり、これは別の年収交渉記事に詳しく書いています。
3. 落ちた質問・答えた答えのケーススタディ
記憶に残っている質問と、当時の答え/いまの答えを並べたものを残しておきます。同じ質問でも答え方一つで通過確率が変わる、というのを私自身が痛感した部分です。
3-1. 「3年後はどうなっていたいですか?」
13社目までの私は「フルスタックエンジニアとして自走できるようになっていたい」と答えていました。これは抽象的すぎて、面接官には「3年後の解像度がない人」に見えていたと思います。
面接が進むようになってからは、「1年目は与えられたタスクの完了率と質を上げる、2年目は要件定義の場に入って前職の業務理解を活かす、3年目は新人未経験の相談を受けられる側に回る」と段階で答えました。3年を「3層に分けて言える」だけで、解像度の印象がまったく変わります。
3-2. 「逆質問はありますか?」
逆質問は採点項目です。13社目までの私は「特にありません」か「福利厚生について教えてください」と答えていました。今振り返ると、これは面接官の「この人と一緒に働きたい」スコアを最後に下げる答えでした。
通った2社では、「未経験で入った方が、最初の3ヶ月で詰まりやすいポイントを教えてください」と聞きました。これは「自分がそこに入ったあとの絵を描いている」というシグナルになり、面接官の表情が柔らかくなりました。逆質問は3つ用意し、状況に応じて使い分けるくらいで良いと思います。
3-3. 「他社の選考状況は?」
これも初心者が誤答しやすい質問です。私は当初「御社が第一志望なので他は受けていません」と答えていました。これは「動きが鈍い候補者」「相場感がない候補者」と見られる答えで、評価を下げます。
通った2社では、「現在5社で2次面接が並行しており、技術スタックが近いA社と御社で迷っています」と正直に話しました。並行している事実は、書類通過した人にとっては交渉カードでもあります。エージェント2社並行で動いていれば、進捗の透明性は維持できます。
4. 未経験面接で外しがちな5つの落とし穴
13社不採用と15→8→5→2 を通じて、自分と周囲が共通して踏んでいた落とし穴を5つだけ残します。順番に潰すだけで、書類通過率と面接通過率は上がりました。
- 落とし穴1:志望動機が「業界憧れ」止まり。手に職・リモート・将来性は「あなたじゃなくてもいい理由」。自分が目撃した不便を主語にする。
- 落とし穴2:前職を悪く言う。前職を否定して入る人は、転職先も同じ目で見るとみなされる。前職への感謝+自分の方向転換、のセットで話す。
- 落とし穴3:ポートフォリオが写経。技術力ではなく自走力の証拠として作り直す。READMEで思考のログを2,000字残す。
- 落とし穴4:リモート希望を最初に言う。1次面接でリモートを最初に出すと、条件目当てに見える。最終面接の条件交渉の場で出す。
- 落とし穴5:逆質問の手抜き。「特にありません」は最後の減点。最初の3ヶ月の躓きを聞く質問を1個用意しておく。
5. 30代未経験の面接対策で使った具体的なツール
私が面接対策で実際に使ったのは、3ヶ月60万円のスクールに付属していた模擬面接、エージェント2社並行の面接対策、それから無料の技術ドキュメント(公式リファレンス)の3つです。お金をかけたのはスクールだけで、残りは無料の範囲で組み立てました。
5-1. スクールの模擬面接(3ヶ月60万円の中で)
スクールに通った最大の収穫は、コードよりも模擬面接でした。週1で2回受けて、毎回フィードバックをもらい、答え方の型を1ヶ月で書き直しました。60万円の元を取るとしたら、私の場合は模擬面接の改善だけで取れたと思います。
スクールを使うかどうかは別記事「スクール60万円_高い_安い_回収」「Hello_World_3ヶ月_学習ロードマップ」に詳しいので、本記事では深入りしません。30代未経験で面接の場数が踏みづらい人にとって、模擬面接の枠を確保できるのが大きな価値です。
未経験向けのITスクール案件は TechGo(IT転職エージェント)などが該当します に該当します。模擬面接の有無は無料カウンセリングで必ず聞くべきポイントです。
5-2. エージェント2社並行
面接対策はエージェントとの壁打ちで磨かれます。1社だけだと「そのエージェントの好み」に最適化されすぎるので、2社並行で対策の角度を増やしました。詳細は「エージェント2社並行_リアル」に書いていますが、面接の前日に2社にそれぞれ模擬を依頼することで、当日 別の質問に詰まる確率が下がりました。
30代未経験で面接が進む案件を扱っているエージェントは のあたりに集中しています。同じ会社の同じ求人を別エージェント経由で受けると不利になることがあるので、案件の住み分けは最初の面談で確認しておきます。
5-3. 公式ドキュメントの精読
2次面接の技術質問で効いたのは、フレームワークの公式ドキュメントの該当章を「読んだ経路」を説明できることでした。Stack Overflow や個人ブログを読んでいた頃よりも、公式リファレンスを直接読むようになってから、面接官の評価が上がりました。
W3C や フレームワーク公式の英語ドキュメントは無料で、しかも改訂履歴も追えます。お金がかからないし、面接でも刺さるので、30代未経験こそ早く慣れておく価値があります。
6. 面接後にやるべき「不採用ログ」の取り方
13社の不採用は、当時は精神的にきつかったですが、後から見ると最良の教材でした。私が13社目以降に始めたのは、面接ごとに「質問・答え・面接官の反応」をスプレッドシートに1行で残すことです。これを15社分続けると、自分の答え方のパターンと、不採用の確率が高い質問が見えてきます。
独立行政法人 情報処理推進機構「IT人材白書」では、未経験者が学習を続けるうえで「振り返りの仕組み」を持っている人ほど自走するという傾向が示唆されています。面接後の30分を不採用ログに使うだけで、次の面接の通過確率は上がります。
不採用ログには「面接官の表情が変わった瞬間」「自分が詰まった質問」「次回までに修正したい一言」の3列で十分です。エクセルでもNotionでも、ペンとノートでも構いません。重要なのは続けることと、3社単位で見直すことです。
7. まとめ:30代未経験こそ面接対策が一番のレバレッジ
30代未経験のIT転職は、コードの量で20代に勝つのは難しい一方、面接の答え方では明確に差別化できます。私の13社不採用→15→8→5→2は、技術力ではなく面接の答え方を3ヶ月で書き直したことが効きました。週4リモートに辿り着くまでに気付いた一番のレバレッジは、コードの行数ではなく、答え方の型でした。
面接対策に投資できる時間は限られています。30代未経験で、今この瞬間に何から始めるかと聞かれたら、私は「不採用ログを書き始めること」「逆質問を3つ用意すること」「公式ドキュメントを直接読むこと」の3つを答えます。これだけで、書類通過の壁の半分は超えられた感覚があります。
関連記事は本サイト内の「30代未経験IT転職|15社2内定の現実【2026年版】」「30代転職の書類通過率を上げる方法」「転職エージェント2社並行のリアルと回し方」「30代未経験|年収600万キャリアパス2選」「未経験エンジニア1年目で年収交渉する具体的な進め方」もあわせて読むと、書類通過から年収交渉までの一連の流れが整理できます。
📚 このトピックの全体像は 30代未経験からITエンジニアに転職して分かった、現実と「無理ではない」の境界線 でまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 30代未経験でも本当にITエンジニアに転職できますか?
A. 可能です。私は文系・元営業・手取り18万から3ヶ月60万円のスクール経由で2社内定に到達しました。応募15社/書類8通過/面接5/内定2の現実値で、35歳以下なら「なぜ今ITか」を語れることが境界線になります。
Q2. プログラミングスクール60万円は元が取れますか?
A. 入社1年で年収+150万円を達成し、3ヶ月60万円は7〜8ヶ月で回収しました。経産省リスキリング給付金(最大56万円)の対象スクールを選べば実質負担はさらに下がります。詳細は経産省 人材育成施策の公式ページを参照してください。
Q3. 未経験で学ぶべき言語は?
A. Web系受託を目指すなら JavaScript(HTML/CSS)→ Ruby on Rails か PHP(Laravel)の順が現実的です。経産省「IT人材白書」でも需要シェア的にWeb系言語の求人数が安定しています。最初の1〜2ヶ月は「言語」より「環境構築」と「Git」の壁を越えるのが鍵です。
Q4. 転職活動は何ヶ月くらいかかりますか?
A. 未経験は3〜6ヶ月が現実値です。私は応募開始から内定まで2ヶ月半でしたが、書類で7社落ちる前提のメンタル設計が大事。厚労省 job tag や賃金構造基本統計でジョブ別年収中央値を見ながら期待値を調整してください。
Q5. エージェントは何社使うべきですか?
A. 2社が基準です。1社は大手総合型(リクルートエージェント等)、もう1社はIT特化型(レバテックキャリア・TechGo等)の組み合わせ。多すぎるとスケジュール管理で詰むので、面接管理が破綻しないラインで運用してください。
よくある質問
Q: 転職に有利な時期はいつですか?
A: 求人が増える3月・9月(年度末・中間決算期)が一般的に転職活動のベストシーズンです。ただし自分のスキルアップ・タイミングを最優先し、準備が整ったら時期を選ばず動くことも重要です。
Q: 第二新卒(卒業後3年以内)の転職は不利ですか?
A: 不利ではありません。企業は第二新卒に「ポテンシャル」「素直さ」「新しい環境への適応力」を期待しています。厚生労働省の「若年者雇用実態調査」でも第二新卒採用に積極的な企業が増加傾向にあります。
Q: 転職エージェントは無料で使えますか?
A: はい、求職者側は完全無料です。エージェントは転職先企業から紹介料(採用後年収の30〜35%程度)を受け取るビジネスモデルです。リクルートエージェント・doda・マイナビエージェントが大手3社です。
Q: 書類選考の通過率を上げるにはどうすればいいですか?
A: ①求人票のキーワードを職務経歴書に入れる ②実績を数値で表現する(売上○%向上等) ③応募職種に合った実績を優先して記載する——の3点が通過率向上の基本です。
Q: 30代・40代での転職は年収が下がりますか?
A: 必ずしもそうではありません。専門スキル・マネジメント経験がある場合は年収アップの転職も可能です。ただしチャレンジ転職(未経験業界)では一時的な年収低下を覚悟した上での長期戦略が必要です。
転職は単なる「職場の移動」でなく、キャリアの意図的な設計です。厚生労働省の「労働経済白書」では、転職経験者の7〜8割が転職後のキャリアに肯定的な評価をしています。自分の価値観と市場のニーズを照合した戦略的な転職が、長期的なキャリア満足につながります。

